消防車に採用されているトラックメーカー

消防車は、火災や災害に際して、その鎮圧と防御、人命救助を行うための特殊装備が施された車両で、消防用自動車、消防自動車とも呼ばれます。消防車自体は自動車のなかった時代から存在し、その頃は人力車や馬車などが用いられていました。保有している機関は全国の各自治体の消防団や消防本部、それに、空港、化学工場などの危険物を取り扱う企業や施設、原子力防災組織などです。

誰でもその存在を知っている消防車ですが、日本では赤色の車体に統一されており、どれもが同じように見えます。しかし、実際にはさまざまな種類の車両が消防車と総称されており、サイレンや赤色回転灯、拡声器などを基本装備として、その他目的に応じて異なる装備がなされています。

もっとも一般的なのがポンプ車で、吸管やホース、はしごを装備しており、消火栓や防火水槽などから水をくみ上げて放水します。消火栓などがないところでもすぐに消火活動ができるように、給水車のようにタンクが搭載された水槽付きポンプ車もあります。高所での消火活動に用いられるのがはしご車で、10~50mのはしごを搭載し、その先端にはバスケットが付いています。はしごがくの字に屈折して、障害物を避けることができる屈折はしご車もありますし、水では消すことができない油脂火災などにおいては、化学消火薬剤や泡消火剤を使って消火活動を行う化学車が活躍します。化学車には、装甲化学車、ガス分析化学車、粉末化学車などの特殊車両もあります。他にも、クレーンを備えたレスキュー車やリモコン操作が可能な無人放水車、火災現場で指揮を執る指揮車など多くの種類があります。

消防車のベースとなる車体には、日野、三菱ふそう、いすゞをはじめとしたメーカーのトラックが採用されています。それぞれの車体サイズに応じた自動車運転免許で運転可能ですが、サイレンや警告灯の操作には、満21歳以上で免許を受けていた期間が通算3年以上が必要です。